TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【日医】ジェネリック薬調査結果を報告‐「問題あり」は73銘柄

2006年11月10日 (金)

 日本医師会は8日の定例会見で、会員を対象に実施し、9月に発表した「ジェネリック(GE)医薬品に関わる緊急調査報告」の続報を公表した。今回は品質・効果・副作用について「問題あり」と指摘されたものを、GEメーカー別・主要銘柄別等に再集計したもの。その結果、特定の1社に「問題あり」とした指摘が21件に上り、品目でも18銘柄に及んでいた。今回の結果について飯沼雅朗常任理事は、厚生労働省にも報告したいなどと語った。

前回の調査は、GE薬の効果や安全性が不十分と懸念する声が、会員から数多く寄せられていたことを踏まえ、GE薬の実態を把握する目的で、5月27日から7月末までホームページを通じて実施し、577人から回答を得た。この調査では、▽品質に問題あり54%▽効果に問題あり69%▽副作用に問題あり45%――などの回答が寄せられていた。

 それに対し今回の調査では、具体的な会社名や商品名の記載も求めており、その集計が終わったことから結果を報告したもの。

 具体的な会社名や銘柄名は公表しなかったが、GEメーカー33社、73銘柄に対して、会員から品質・効果・副作用に「問題あり」との指摘がなされた。その数は全部で89件に上るという。

 企業別にみると、ある特定メーカーの18銘柄に「問題あり」との回答が集中し、このメーカーには21件の苦情も寄せられていた。薬効分類別の集計では、不整脈用剤・血圧降下剤・血管拡張剤が15件、高脂血症用剤13件、解熱鎮痛剤が2剤・10件などであり、「効果が悪い」「強度不足で錠剤が粉砕する」などの指摘が多数を占めていた。

 飯沼常任理事は、この内容を厚労省へ報告する一方で、「しっかりデータをとるよう要望したい」と述べ、厚労省に申し入れを行う考えも明らかにした。また、「先発品の価格が半分になれば、こうした事態にはならない」などの見解も示した。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術