政府は14日、2011年「春の褒章」を閣議決定し、4月29日付にさかのぼり発令した。薬業界からは、日本医薬品卸業連合会副会長・アルフレッサ会長の福神邦雄氏が藍綬褒章を受章した。主な受章者は次の各氏。
〈文部科学省関係〉
◇紫綬褒章
北川進(京都大学教授、59歳):錯体化学に関する研究に努めて優れた業績を上げた。
平間正博(東北大学教授、59歳):天然有機化学に関する研究に努めて優れた業績を上げた。
近藤孝男(名古屋大学教授、62歳):植物生理学分野で、概日時計の本質にかかわる業績を上げた。
河岡義裕(東京大学教授、55歳):ウイルス学分野で、世界で初めてリバース・ジェネティクス法によるインフルエンザウイルスの人工合成に成功し、ウイルスの増殖原理解明と応用や、インフルエンザ対策に資するワクチン開発を大きく発展させるなどの業績を上げた。
中尾一和(京都大学教授、62歳):内分泌代謝学分野で、ナトリウム利尿ペプチドホルモンファミリーとレプチンなどの新規ホルモンの生理的・病態生理的意義の解明をもとに、心不全の診断法・治療薬、軟骨無形成症治療薬、脂肪萎縮性糖尿病治療薬の臨床応用などの業績を上げた。
〈厚生労働省関係〉
◇藍綬褒章
福神邦雄(日本医薬品卸業連合会副会長、67歳):多年、保健衛生関係団体の要職にあって、斯界の向上に寄与した。
類家徳昌(元青森県薬剤師会会長、63歳):多年、保健衛生関係団体の要職にあって、斯界の向上に寄与した。