非臨床試験受託機関のイナリサーチは、医薬品の循環器系に対する副作用を予測評価するサロQT試験を受託し、11月に初めての試験をスタートさせた。今回、第I相試験に組み込んだ探索的なQT試験を3社から受託した。既に同社は、複数の大規模サロQT試験を含め、10試験以上の受託案件も交渉しており、臨床試験事業の早期拡大を目指す。
イナリサーチは、サロQT試験を手がける臨床試験事業を強化するため、1月に米カーディオコアと業務提携。同社の日本総代理店として、サロQT試験を含めた心電図解析サービスに本格参入した。
また、これまで実施体制を構築してきたフィリピンの拠点を東京に移すと共に、国内の大手第I相試験施設と協力体制を構築。全てのサロQT試験を国内で受託する方針に転換し、年内の受託を急いできた。
こうした中で今回、第I相試験に組み込んだ探索的なサロQT試験を3社から受託し、最初の1試験を開始することになった。今後も順次、他の探索QT試験を開始していく予定。