◆「新たな治験活性化5カ年計画」で注目されていた中核病院、拠点病院40施設が決まった。大方、実績の高い医療機関が選ばれた印象だが、真価が問われるのはこれからだ。少数例多施設から多症例少施設に、治験の実施体制を転換した結果、どれだけ実績が上がるのか。日本の力量を測るバロメータとなってこよう
◆背景には、アジアで国際共同治験の受け入れが急速に進んでいる現実がある。その高い実績から、既にグローバル企業は、日本ではなく「アジア」を3極の一つと捉えている。こうした状況への強い危機感が中核・拠点病院の整備につながったのは、むしろ遅きに失したと言える
◆問題は、基盤整備で何をするかだ。様々な課題が挙げられているが、結局は人の雇用に尽きるのではないか。実際、助成される公的資金の使途について中核・拠点病院の関係者は、口を揃えて「人件費」と答えている
◆臨床研究や国際共同治験といっても、それを支えるスタッフがいなければ成り立たない。十分な人材を確保してもなお、整備すべき事項は山積している。これを機に、人件費にとどまらない公的支援を継続してもらいたい。
まずは人材から
2007年07月25日 (水)
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