千里ライフサイエンス振興財団=シンポジウム「血栓形成の分子メカニズムとその制御」を11月6日10時から、豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開く。
血管は生命維持に不可欠な流動性を保つため、多様な抗血栓機能を備えている。しかし、種々の病的環境下では、血管内に血栓が形成され、血管を閉塞するようになる。最新の研究では、血栓形成における分子メカニズムの詳細およびその制御のための標的分子の詳細が明らかとなり、これらの成果は、新規抗血栓薬に代表されるように臨床の現場で示されている。
今回のシンポジウムでは、浅田祐士郎氏(宮崎大学)が「病理像からみたアテローム血栓症の発生機序」、宮田敏行氏(国立循環器病研究センター研究所)が「静脈血栓症の分子機構」、冨山佳昭氏(大阪大学病院)が「血小板血栓形成の分子機構:血小板機能異常症からの解析」、奥健志氏(北海道大学)が「抗リン脂質抗体症候群の病態と治療」、小川久雄氏(熊本大学)が「冠動脈血栓の病態と治療」、是恒之宏氏(国立病院機構大阪医療センター)が「新規経口抗凝固療法の効果とその問題点」について講演する。