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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】康仁薬局牛田店(タカゾノ)

2016年7月29日 (金)

安心して働ける職場環境に‐薬剤師の監査、機械的に支援

面での応需率が高い康仁薬局牛田店

面での応需率が高い康仁薬局牛田店

 康仁薬局牛田店(広島市)は今春、監査支援システム「PROOFIT」を導入した。高度な画像処理技術によって薬剤師が取り揃えた薬の種類や数量と処方箋データを照合し、間違いがあれば注意喚起してくれるこのシステムの導入によって、以前にも増して薬剤師が安心して働けるようになった。監査時に撮影した画像や記録が残るため、薬不足を指摘する患者にも、薬剤師への信頼感を損なうことなく対応しやすくなる。こうした利点を生かし、患者との信頼関係を深めたい考えだ。

 JR広島駅から北西に約1.4km。閑静な住宅街の一角にある康仁薬局牛田店は、広島県を中心に全国5県に50薬局を展開するライフ・アートグループが2000年に開設した店舗だ。一般用医薬品など約100アイテムを揃えるほか、薬剤師4~5人、事務員1人体制で月間約1500枚の院外処方箋を応需している。近隣の内科呼吸器科診療所からの院外処方箋が7割を占めるが、3割は面での応需だ。ぜんそく患者や生活習慣病患者の来局が多い。

高度な画像処理技術によって、重なった束の状態のままのPTPシートの枚数や種類を正確に計測できる

高度な画像処理技術によって、重なった束の状態のままのPTPシートの枚数や種類を正確に計測できる

 面での応需率が高く、リスクも大きい同店に今年4月末に導入されたのが「PROOFIT」。薬剤師が監査時に1剤ずつ、PTPシートの束と端数分をそれぞれステージ上にセットすると、撮影された画像が画面上に拡大投影されると共に、薬の種類と数と処方箋データを自動的に照合し、間違いがあれば注意を喚起してくれる監査支援システムだ。富士フイルムグループの高度な画像処理技術を生かして開発され、タカゾノが販売を担当している。

 導入後の印象について同店で働く薬剤師の宮野佐智子氏は「安心感や心強さを得られる」と強調する。監査時に撮影した薬の画像や照合結果は3年間保管される。「ごくまれだが、間違って薬を出してしまったのではないかと後から気になることがある。以前は患者さんに電話をかけて確認したこともあったが、システム導入後は保管されたデータを見て確認できるようになった」と話す。

薬剤師の宮野氏(前列左)、二五田氏(前列右)ら薬局のスタッフ

薬剤師の宮野氏(前列左)、二五田氏(前列右)ら薬局のスタッフ

 また、間違った薬を払い出すリスクを減らせることも大きなメリットだ。実際に「取り揃え段階で配合錠など似た名称のものを間違えたり、数を間違えたりしていて、監査時にPROOFITからミスを指摘されることがある」

 一方、患者の思い込みで「薬が足らない」と指摘される場合もある。在庫を確認し薬局側のミスではないと推測できても、確実な証拠がないため患者の主張を聞き入れるしかなく、「あの薬剤師は信頼できないと患者さんから思われるのは心外だった」。監査履歴が残ることによって、こうした指摘にも薬剤師への信頼感を損なうことなく対応しやすくなるという。

業務負荷の小ささを評価

 ライフ・アートグループは同店を含めた10薬局をモデル店とし「PROOFIT」の導入に踏み切った。同グループの中核企業であるケイ・ディ・フドーの常務取締役、桐林東一郎氏はその理由について「地域に根ざした薬局を目指す以上、まずは薬剤師自身が薬局に根ざさないといけない。安心して働ける職場環境を提供するのは経営者の責務。薬剤師には安心して長く勤めてほしい」と話す。

監査台横の棚に「PROOFIT」を設置した。コンパクトサイズで場所をとらないことも特徴だ

監査台横の棚に「PROOFIT」を設置した。コンパクトサイズで場所をとらないことも特徴だ

 各種監査支援システムの中から「PROOFIT」を選んだのは、薬剤師の業務に対する負荷の小ささを評価したからだ。「監査支援システムは監査を代行できない。二度手間は避けられず薬剤師への負荷が生じるが、その負荷がなるべく小さく、なおかつ様々な機能があることが重要だと考えた」と振り返る。

 監査支援システムを導入しても、薬剤師の目視による監査をなくすことはできない。「PROOFIT」は、撮影した薬剤を画面に拡大投影するため、機械的な監査と目視での監査を同時に行える。「監査支援システムを使った後、もう1回目視で監査するのはナンセンス。これらを同時に行えるシステムはほかにない。従来の業務の流れを大きく変更することなく監査を行える」と評価する。

 このほか、専用回線による通信機能によって、医薬品マスター登録や更新などの作業は全て自動化されていることも、薬剤師の業務負担を増やさないために重要な要素になるという。

 「PROOFIT」のアプリケーションは、集積したデータを解析して自動的にアップデートされる。「バージョンアップも自動で実施されるので、使えば使うほど良くなっていく。システムが進化していくことも魅力」と桐林氏は強調する。

 康仁薬局牛田店が目指すのは地域住民からなんでも相談される薬局だ。「気軽に話せる垣根の低い存在としてなんでも相談できて、いざという時には薬や生活の相談に応じられる薬剤師や薬局になっていきたい」と宮野氏は語る。

 地域住民との信頼関係をいかに構築するかが鍵だ。その意味でも、ミスを事前に発見し、正確な調剤を支援する「PROOFIT」の活用は「患者さんからの信頼獲得につながる」としている。

康仁薬局牛田店(タカゾノ)
http://www.takazono.co.jp/other_contents/proofit/index.html




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