◆大手後発品メーカーの日医工が臨時株主総会で経営再建策に関する議案の承認を得た。本格的な再建への一歩を踏み出すことになったが、3月で退任予定の田村友一社長はついに記者会見を開くことなく、無言のまま去ろうとしている
◆日医工の製造不正の影響は甚大で、後発品の供給問題が解決する兆しは見えていない。医療関係者のみならず、何より患者が困っている状況に対し、上場企業トップとして説明や謝罪の言葉がないのは、社会的責任の果たし方として納得できるものではない
◆本来、倒産が回避できないような経営状態であるにも関わらず「影響が大きすぎて潰せない」と銀行団が巨額の債権放棄をしてまでの経営再建であり、国も支援の意向とされる。そうであれば、なおさら明確な説明が求められる
◆最終的に患者がカギを握る。不誠実な社長の対応を見て「あの会社の薬は飲みたくない」と思われたら元も子もない。全ての責任から逃げるように去って行く田村社長の姿は、かえって経営再建にマイナスにならないだろうか。
日医工、再建への第一歩
2023年02月24日 (金)
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