◆国は医療DX推進本部を立ち上げ、「全国医療情報プラットフォーム」構築に向けた検討を進めている。今春をメドに、2030年までに何をどう進めるかという工程表を策定し、段階的な整備に着手する見通しだ
◆この整備によって、患者の診療情報などが1カ所に集約され、医療従事者や介護従事者が施設の壁を越えて各種情報を電子的に共有できるようになる。電子処方箋は、そのパーツの一つに過ぎない。本丸は電子カルテの情報だろう。共有化に向けて電子カルテの標準化も図られる
◆計画通りに進めば、将来は薬局薬剤師でも病名などの診療情報を把握できるようになるかもしれない。薬局が閲覧できる情報の範囲をどう設定するかという議論はこれからだが、実現の可能性は高い
◆病院薬剤師は病棟に進出し、業務を拡充させた。紙から電子へのカルテ切り替えが進み、診療情報を得やすくなったことも追い風となった。薬局薬剤師も十分な患者情報があれば、能力を存分に発揮できるはず。そんな社会の実現に期待したい。
DX化、職能拡大の好機に
2023年03月03日 (金)
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