ファイザーは、癌治療に用いるメトトレキサートの毒性軽減などに使用する「ロイコボリン注3mg」(一般名:ホリナートカルシウム)の在庫が消尽し、供給再開予定は最短で2024年後半と医療関係者に伝えた。臨床で広く使われている薬剤で、同社は代替治療も文書で案内している。
供給できなくなったのは、同剤の委託製造所で最新のEUにおけるGMP準拠に向けた工程の改善が経済的に困難となり、製造所の閉鎖が決定したのがきっかけ。ファイザーは、早期の製造再開を要望し、交渉を継続してきたが、出荷再開には至らず、今回の事態に至った。今後、製造所移管を進める。
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