
左から藤田医科大学の湯澤氏、ロート製薬の山田氏
ロート製薬と藤田医科大学などを経営する藤田学園は10日、リアルワールドデータ(RWD)の利活用を促進する合弁会社「ファーストリアルヘルスデータシステムズ」を設立したと発表した。藤田医大の医療ビッグデータを活用し、遅れている電子カルテデータの標準化や臨床試験の被験者リクルートの加速など、医療分野での社会実装を目指す。同日、合弁会社の社長に就任した藤田医大の湯澤由紀夫学長は都内で記者会見し、RWDを有効に活用できる仕組みが必要と強調した。
合弁会社は、藤田医大が構築した医療データの基盤を社会で利用できるようにすることを目的に設立された。臨床研究、医師主導治験を推進するためには、被験者のリクルートの加速や電子カルテデータからの標準的なデータ取得など、病院の電子カルテシステムと製薬企業側のEDCが連結していないといった課題を解決する必要があった。
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