AIベンチャーのカーブジェンは7月31日、尿検体のグラム染色画像から感染症菌種を推定し、適正な抗菌薬の選定を支援するAIソフトウェアを、共同開発先で親会社のネクスジェンが医療機器として承認申請したと発表した。抗菌薬の適正使用が狙いで、薬剤耐性菌の発生低減の一助にしたい考え。来年度の承認取得を期待する。承認されれば、感染症菌種を推定するAIソフトは日本で初めて。
同ソフトは、グラム染色画像と培養検査による菌種確定結果を学習した画像認識AIモデルを構築し、推論結果を用いる。グラム染色画像は、光学顕微鏡にアタッチメントを介して、スマートフォンを接眼レンズ部分に取り付け、スマートフォンのカメラで撮影する。薬剤感受性試験の結果を統計的データとして用いるアンチバイオグラムにより、エビデンスデータに基づき適正な抗菌薬を提案する。この技術は2022年7月に特許登録済み。
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