厚生労働省は、長生堂製薬川内工場における不適切製造により、同社品や同社に製造委託する経口セフェム系抗菌薬の一部の品目で供給が停止し、供給不安報告や供給状況報告が相次いでいることを受け、医療機関や薬局に対して経口抗菌薬について過剰な発注を控え、当面の必要量に見合う量のみを購入するよう求める事務連絡を5月31日に発出した。
厚労省は、昨年9月にも経口抗菌薬の在庫ひっ迫に伴う協力依頼を行っているが、改めて事務連絡を出した。医療機関・薬局に対しては、細菌感染症等が疑われる患者に限定した経口抗菌薬の適正使用を要請したほか、薬局には処方された経口抗菌薬について、自店舗だけでは供給が困難な場合であっても系列店舗や地域の連携で可能な限り調整するよう求めた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。