
2023年の日本におけるヒトに関する抗微生物薬の使用量が20年比で増加している実態が、厚生労働省の調査で明らかになった。23年から27年までの薬剤耐性(AMR)対策アクションプランでは、ヒトに関する薬剤耐性菌の耐性率や抗微生物薬の使用量に関する成果目標を掲げるが、初年度の進捗だけを見ると出足につまずいた格好。厚労省やAMR臨床リファレンスセンターは「コロナ禍の行動制限が緩和され、その反動で使用量が増加したのではないか」と分析している。
2月26日の厚生科学審議会感染症部会AMR小委員会で報告されたもの。人口1000人当たりの1日抗菌薬使用量(DID)は、最終年度の27年に20年比で15%減とする目標値を設定しているが、23年は11.96DIDと21年、22年の横ばいから増加に転じた。20年の10.18DIDに比べても使用量が多かった。
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