大鵬薬品は、独自の抗体薬物複合体(ADC)開発技術を持つスイスのアラリスバイオテックを買収し、ADC抗癌剤の研究開発を強化する。アラリスには血液、固形癌を対象に三つの開発品が前臨床段階にあり、2025年から26年の間に臨床試験入りする予定だ。
大鵬は、両社の合意に基づき25年前半にアラリスを完全子会社化する方針。買収額は4億ドル。別途マイルストンとして最大7.4億ドルが発生する可能性がある。
大鵬によると、アラリスの独自のADC技術は「非常に均一で安定、かつ強い効力を持つADC候補を生み出す」という。複数種の薬剤と結合でき、併用療法の可能性を持つ。両社が23年11月から行ったADCに関する共同研究で、大鵬は自社抗体でアラリスのADC技術を検証した結果、マウスで血中安定性と抗腫瘍効果を確認した。
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