PHCホールディングス傘下でスイスのAscensia Diabetes Care Holdings AG(アセンシア)は8日、「Eversense365持続血糖測定(CGM)システム」が、2025年メドテック・ブレークスルー賞において糖尿病マネジメント分野の「最優秀新技術ソリューション」として選出されたと発表した。
今年で9回目を迎えるこの賞は、デジタルヘルスおよび医療テクノロジーの分野で優れた製品や企業を表彰するもの。
同システムは、Senseonics Holdings, Inc.が開発し、糖尿病を持つ患者さんにアセンシアが提供している。世界で唯一、長期にわたって装着できるは、わずかな停止時間で1年間継続利用ができ、高精度な血糖測定を実現させている。極小の埋め込み型センサーを採用した独自のアプローチで、従来の短期装着型CGMでユーザーの持っていた課題を解消し、測定機器使用時の煩わしさを軽減する。また、内分泌専門医や医療チームの治療方針の決定や長期的な症状管理も支援する。
同システムは現在、米国市場でのみ販売されており、18歳以上の糖尿病患者を対象としている。Senseonics社は、欧州市場での販売に向けてCEマークの登録を申請中。
同システムが受賞した「最優秀新技術ソリューション」は、医療機器、遠隔医療、医療業務管理、患者エンゲージメント、電子カルテ、バーチャルケア、医療データとプライバシーなど、幅広い医療技術カテゴリーを対象に、卓越性と革新性を称えたもの。今年度は、18を超える国々から数千件に及ぶ応募が寄せられた。