◆米トランプ大統領が薬の価格を大幅に引き下げる大統領令に署名したニュースは世界の製薬業界に大きな衝撃をもたらしている。国内の証券市場でも製薬大手の株が売られ、前日から大幅安となった。現段階で詳細は不明で経営に与える影響は見通せない状況だ
◆米国は世界最大の医薬品市場で、革新的新薬を上市すれば大きな売上を期待できた。米国を制する企業は世界を制すると言っても過言ではなく、事業の予見性が見込めた国の一つで、医薬品のイノベーションを最大限評価してもらえる国でもあったはず
◆それがトランプ大統領の登場で製薬企業の事業の予見性が世界規模で脅かされている。医薬品の最恵国待遇価格設定も朝令暮改による決定だ。かつての中国にも似ている
◆世界情勢が混迷する中、日本で改正医薬品医療機器等法が成立した。医薬品を患者に正しく届けるための重要な法律である。米国の動向を注視し続ける必要はあるが、日本の製薬企業にとってマザーマーケットは日本市場。こんな状況だからこそ足下を固めたい。
トランプ政権の価格改革
2025年05月16日 (金)
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