富士レビオ・ホールディングス傘下の米国Fujirebio Diagnostics,Inc.(FDI)はこのほど、全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパスG1200」検査試薬で、アルツハイマー病診断補助の2検査薬が、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得した。アルツハイマー病診断補助を目的とし、FDAから承認された初めての血液用体外診断用医薬品となる。
承認を取得したのは、血漿中の217位リン酸化タウ蛋白(pTau217)とβ-アミロイド1-42の比率を測定する検査薬。血漿中の両項目を測定し、その比率を評価することで脳内アミロイドβの蓄積状態の把握の補助として用いられる。FDIは今後、上市準備が整い次第、同検査薬の販売を開始する予定。
血液バイオマーカーの検査薬は、検体採取における被検者への侵襲性を低減させると共に、簡便に検査が行えることから、より広く検査の機会を提供できるものと期待されている。