科学技術振興機構(JST)とポーランド大使館が共催し、日本電子が協賛している、「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」がこのほど、決定した。第4回となる今回は、最優秀賞1人、奨励賞2人が受賞した。
〈最優秀賞〉
藤代有絵子氏(理化学研究所 創発物性科学研究センター/同開拓研究所極限量子固体物性理研ECL研究ユニット理研ECL研究ユニットリーダー:専門分野は物性物理学))
[藤代氏は、トポロジカルな秩序変数を変える相転移を観測したいという自らの探究心からプロジェクトを開始、強いリーダーシップを発揮し、国内外で評価される優れた研究成果を上げている。新たな量子物質の合成と特性評価における革新的なアプローチは、今後、社会インフラや電子デバイスにパラダイムシフトをもたらす貢献が期待される]
〈奨励賞〉
鄭麗嘉氏(スタンフォード大学医学部遺伝子学科博士研究員:専門分野は分子生物学)
[鄭氏は、独自の分子ツール開発を通じた細胞内生体分子の動態解明や制御においてオリジナリティーに富んだ研究を意欲的に進め、優れた研究成果を上げている。明確なビジョンに基づいた野心的な研究活動にはさらなる飛躍が期待できる]
吉本愛梨氏(スタンフォード大学生物学科、日本学術振興会海外特別研究員:専門分野は神経科学)
[吉本氏は、脳神経系と末梢制御系の協調に着目した研究に取り組み、意図的な心拍制御を可能にする神経メカニズムの解明など、大学院生(選考時点)でありながら、既に多くの優れた成果を上げている。国際共同研究にも積極的に参画し、国内外の複数の大学で研究活動を進めてきた経験を持つ。研究者としてますますの飛躍が期待できる]
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