ポーラ・オルビスグループのDECENCIA(東京都品川区)は、40~50代の女性を対象に「肌のたるみ印象」に関する意識調査を実施した(調査人数1001人)。
主な調査結果をみると、「肌がたるんで見えることが気になるか」と質問したところ、「ややある」が39.0%で最多となった。「とてもある」が36.7%、「あまりない」が16.6%、「全くない」が7.7%となった。7割以上の人が何らかの形で「たるみが気になる」と感じており、同社は「中でも「ややある」の割合が高いのが特徴的」としている。
「たるんで見える原因として意識している要素」では、「紫外線」が83.9%で最多。次いで、「筋肉の衰え」(82.5%)、「乾燥」(79.2%)と続いた。同社は、「要因が多面的であることから、対策も単一では不十分だと認識されている傾向が読み取れる。しかし、「紫外線=シミ」という印象が強い中で、「たるみとの関係」まで日々の生活で意識できているのか」などと指摘した。
肌のたるみについて意識する季節としては、「冬」が42.0%でトップ。「夏」(31.8%)、「春」(21.5%)、「秋」(4.7%の順となった。冬は乾燥による肌のハリ低下や小ジワが目立ちやすく、見た目の変化を実感しやすい季節だが、その一方で、「紫外線がたるみの原因になる」という認識があるにもかかわらず紫外線量が急増する春や夏の数値が相対的に低い結果となった。同社は、「とくに春や夏は、たるみ印象の進行が「気づかれにくい」季節ともいえる。こうした実感とのギャップが、対策のタイミングを逃す要因になっている可能性がある」としている。
肌がたるんで見えると意識する場面に関しては、「写真に写った自分の顔を見て気づいた」が76.5%で最も多かった。続いて、「肌にハリがなくなったと感じた」(53.7%)、「化粧ノリが悪くなったと感じた」(31.3%)、「周囲の人との比較」(20.1%)となった。
たるみケアに対する印象では、「効果があるのは疑問」が56.5%で最多。次いで、「費用がかかる」(50.5%)、「何をしていいか分からない」(41.7%)、「時間がかかる」(32.6%)が続いた。
今回の調査結果を受けて同社は、「40~50代女性の多くが「肌のたるみ」を気にしている一方で、意識のピークが「冬」に集中しているという傾向が明らかになった。しかし、実際には冬場の乾燥の影響が残ったまま紫外線量の増加を迎える春夏も、たるみの進行が加速する季節といえる」、「「原因はわかっていても、どんなケアを選べばよいかわからない」「試しても効果が感じられるか不安」といった声が多く、行動を阻むのは情報不足ではなく、選びにくさや心理的ハードルであることが浮き彫りになった」などと指摘。「肌は日々変化している。「今日は少しハリがないかも」「最近フェイスラインが気になる」そんな気づきがあったら、肌からのサインを見逃さず、春夏のうちに、肌と向き合う時間を作ることが、見た目印象を育てる第一歩になるはず」としている。
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