◆25日の中央社会保険医療協議会総会。各医療職種の医療提供体制に関するデータが公表され、薬局数は約6万3000軒、薬局薬剤師数は19万人と公表された。地域偏在や病院薬剤師との業態偏在の問題がクローズアップされた格好だ
◆同様に供給過多が指摘されている医療職種の一つが理学療法士である。2023年時点で病院従事者数は約9万人、診療所従事者数は約2万人と05年比で約3倍、約4倍に拡大。毎年1万人以上の国家試験合格者が誕生し、有資格者数は薬局薬剤師数を超える
◆理学療法士の需給問題は議論の対象とされ、40年頃には需要数に対し供給数が1.5倍との試算もある。学校養成施設や入学定員数が増加し続け、養成の質低下が指摘されている点は薬剤師が直面している問題とも共通している
◆地域医療でのタスクシフト・シェアで人員を有効活用する策も検討されているようだが、簡単な話ではない。薬剤師と理学療法士。職種は違うが、計画的な人員養成を考える上でお互いに協力するのも一つの手ではないか。
医療職の偏在と供給過多問題
2025年06月30日 (月)
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