日立製作所の米国子会社で、グローバルな自動化分野のリーダーであるJR Automation Technologies, LLC(JRオートメーション)は3日、米国ミシガン州ジーランドに新たなグローバル本社を建設する計画を発表した。日立幹部、JRオートメーション経営陣、ミシガン州知事Gretchen Whitmer(グレッチェン・ホイットマー)氏が東京で、戦略会議を行った後に発表されたもので、同社のイノベーションやグローバルなコラボレーション、ミシガン州の先進の製造業への投資に対するコミットメントを示している。同社は217日に新本社の起工式を正式に行い、建設は26年秋に完了予定となっている。
新本社には、グローバル顧客との協創や、最新オートメーション技術のデモンストレーションのための近代的なスペースが設けられる。従業員の体験を重視し、敷地内フィットネスセンターや、持続可能な取り組みと自然とのつながりを促すワークスペースなど、優秀な人財の獲得・定着を目指した設備が整備される。45エーカーのキャンパスには、歩行や自転車での利用が可能な舗装された道が、元来の生態系とも調和するよう整備される。
また、同社が30年までにカーボンニュートラルと埋立廃棄物をゼロにするという目標を達成するための重要な一歩となる。キャンパス全体でのネイティブな生物多様性の育成や、非生産用電力の敷地内での再生可能エネルギーによる供給など、環境保護と地域社会への貢献へのコミットメントが示されている。
総面積28万6000平方フィートで、7万6000平方フィートのオフィススペースと21万平方フィートの顧客向けオートメーションプロジェクトの組立スペースを含む。新本社にはミシガン州西部の各地から約350人の従業員が集結し、最先端のキャンパスとなる。この移転は、欧州でMA micro automation GmbHの買収やシンガポールでの拡張を通じ、同社がグローバル展開を加速させている中で行われる。
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