オムロンは17日、コーポレートヘルス事業の本格始動に向け、iCAREの株式を100%取得する株式譲渡契約を、iCAREの全株主と締結したと発表した。iCAREの完全子会社化を通じ、企業の人的資本向上に向けたコーポレートヘルス事業を強化し、ヘルスケア領域でのデータソリューション事業の拡大と、同社が長期ビジョンSF2030で目指す「健康寿命の延伸」の実現を目指していく。
同社は2023年6月、健康経営アライアンスを立ち上げ、「社員の健康をつうじた日本企業の活性化と健保の持続可能性の実現」をミッションに、データに基づいた健康経営の実践・普及に取り組んできている。
同事業では、データに基づいた健康課題の特定・改善・見直しを行うことで、企業の生産性向上に寄与するサービスの開発をコーポレートヘルス事業部が行っている。
今回のiCAREの完全子会社化によって、オムロングループ傘下でiCAREの売上・利益成長を加速すると共に、両社の知見を活用した新サービスの開発を加速させ、26年度のサービス提供開始を目指していく。同サービスの開発に向けては、11月からデータ分析の実証実験を予定している。
さらに今後は、企業の健康課題から従業員個人の健康課題へ拡大し、従業員の健康状況をタイムリーに掴むことで心身の健康を高め、力を最大限に発揮できる職場環境づくりの支援に取り組んでいく。
また、グループ会社であるJMDCとの連携もより強化し、JMDCの健康保険領域における分析技術を活用していくことで、オムロングループとして新たな領域での事業展開を目指していく。
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