オリンパスは6日、様々な業界で革新的な製品を開発する世界的な材料科学メーカーである米国のW. L. Gore & Associates, Inc.(ゴア社)の医療製品事業とグローバル販売契約を締結したと発表した。この契約により、オリンパスは内視鏡下留置用胆管向けステント「GORE VIABIL Biliary Endoprosthesis(ゴア・バイアビル・ビリアリー・エンドプロステーシス)」の世界的な独占販売権を取得し、今後数カ月以内に同製品の市場導入に向けた取り組みを開始する予定にしている。

同製品は、胆道の閉塞、狭窄を解消するために使用するカバー付きメタリックステント。操作しやすい挿入部と収縮しづらいステントデザインにより、正確な位置でのステント留置をサポートする。
また、同製品は密閉性の高い素材であるePTFE(膨張ポリテトラフルオロエチレン)とFEP(フルオロエチレンプロピレン)をステント内側に採用し、耐久性を確保している。これにより、留置後の位置ずれを軽減させながら、カバー付きステントの利点である腫瘍の浸潤防止が期待できる。
両社はこれまで、患者のアウトカム向上に貢献する様々な低侵襲治療用製品を提供してきている。今回の合意によって、オリンパスは既存の胆道向けステントの製品ポートフォリオに同製品を追加することで、医療従事者と患者により幅広い消化器科処置具を提供し、医療水準の向上を目指していく。さらに、急成長する消化器用メタリックステント市場におけるグローバルなプレゼンス強化を図っていく。
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