ニプロの子会社であるニプロシステムソフトウェアエンジニアリングが1日付で、同社の商号をニプロデジタルテクノロジーズ(Nipro Digital Technologies Co., Ltd.)に変更した。
医療DXへの取り組みには、単なる最新技術導入にとどまらぬ地域ごとの特性や課題に寄り添ったソリューションの提供が不可欠となっている。
今回の商号変更は、グローバル市場においてニプロのブランドイメージを統一することで、医療DXへの取り組みをグローバルで加速させ、様々なデータを集積し活用すると共に、これを新たな事業領域として積極的に開拓・成長させていくことを目的としている。
ニプログループは、総合医療メーカーとしてグローバル市場でビジネスを展開しており、2024年度にはグループ海外売上高比率が 50%を超えるなど、着実に成長を続けている。
このような状況下、同社社グループは、各地域における市場ニーズの正確な把握と迅速な対応を実現し、患者のQOL向上や医療従事者の負担軽減、また新治療技術面などで、AIとデジタル技術を活用して医療業界全体の DX 化支援を強化していく。
これまでも同社グループは、16年6月にニプロシステムソフトウェアエンジニアリングを設立し、日本国内において透析情報管理ソフト「DiaCom」や、医療現場の業務効率化や安全性向上を支援する医療機器データ通信サポートシステム「HN LINE」をはじめとした医療現場向けソフトウェアを開発・提供してきている。
さらに、19年12月にはベルギー王国における透析情報管理システムソフトウェア開発会社NephroFlow N.V.(現・ニプロデジタルテクノロジーズヨーロッパ N.V.)を買収し、EU圏に加え、南米やインドへの展開も進めている。
今後さらに、広範な事業展開を支えるためグローバル事業インフラとなるデータプラットフォームを構築し、複雑化する多国間での調達・供給網に対応したサプライチェーンマネジメントの最適化にも取り組んでいく。
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