◆国立病院や大学病院、自治体病院などの赤字拡大の発表が続いている。四病院団体協議会が6日に発表した病院経営定期調査の中間報告でも、2024年度経常損益が赤字だった病院の割合は、回答した1236病院のうち63.6%で、前年度に比べ12.5ポイント増加した
◆赤字は人件費や材料費増が主な要因で、経営努力だけでは解決できない構造的な問題だ。より一層の経営努力に加え、財政支援や診療報酬等での対策が必要だろう
◆病院経営の悪化は、そこで働く薬剤師に影響を及ぼすかもしれない。病院薬剤師が直接稼ぐ薬剤管理指導料や調剤関連等の診療報酬だけでは、薬剤師の人件費を全て賄うのは難しいとされる。財源の厳しさが薬剤師の採用抑制につながらないかと懸念する
◆逆境に立ち向かうためには、病院経営への貢献を可視化することが重要である。病院全体の収益増やチーム医療の充実に薬剤師がいかに役立ち、医師や看護師とどう連携し、医療安全にもどれだけ寄与しているのか。各病院で改めて示す時だ。
病院赤字と薬剤師
2025年10月15日 (水)
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