オリンパスは21日、内視鏡下外科手術および開腹手術で血管封止や組織の切開・剥離を行うエネルギーデバイス「THUNDERBEAT II」(サンダービート・ツー)を、今月から欧州で、年内に日本で発売すると発表した。また、米国やその他の地域も、各国の法規制対応の準備が整い次第導入していく。

同製品は、止血機能に優れた高周波エネルギーと、切開機能に優れた超音波エネルギーのハイブリッド出力を世界で初めて実現した外科エネルギーデバイス「THUNDERBEAT」シリーズの次世代フラッグシップモデルとなる。
同製品は、従来の「シール&カットモード(ハイブリッド出力)」「シールモード(高周波エネルギー単独出力)」に加え、新たに「ウルトラソニックモード(超音波エネルギー単独出力)」を搭載し、幅広いシーンでの安全で確実な処置ができる。
また、処置部先端の形状をより良く改良したことで、性格で繊細な手技をサポートすることができる。さらに、先端に高機能樹脂製のサーマルシールドを搭載し、デバイスから組織への熱伝導を最小限に抑えることで、従来機種と比較し、隣接組織への熱損傷リスクを最小限に抑えると共に、より迅速で止血力に優れた組織切開と、より確実な血管封止を実現している。
加えて、人間工学に基づいた操作部のデザインによって、ハンドルを握りやすくし、より少ない力での操作を可能にした。また、ハンドルを完全に握り込んだことが音と触感で確認できる仕組みを搭載している。これにより、術者の負担軽減や使いやすさが向上している。さらに、ケーブルの位置をハンドル下部に変更したことで、ケーブルのねじれを防ぎ、術中の操作ストレスの軽減が図られている。