オリンパスは3日、内視鏡検査におけるAI病変検出性能の評価試験(Evaluation of AI for detection of Gastrointestinal Lesions in Endoscopy、EAGLE試験)に関する論文が国際学術誌「Nature」「の関連誌「npj Digital Medicine」に掲載されたと発表した。EAGLE試験は、クラウド型AIが、安全性やワークフローを維持しながら、内視鏡医が大きな腺腫(特に平坦型)および鋸歯(きょし)状病変(SSL)といったがん化の予防において、重要な病変を検出する上で有用であることを示された。
EAGLE試験は、大腸内視鏡検査中のポリープのリアルタイム検出を可能にする、初のクラウド型コンピューター支援検出(CADe)アプリケーション「CADDIE」を評価するために実施された多施設ランダム化比較試験。「CADDIE」は、インテリジェント内視鏡エコシステム「OLYSENSE」の第一弾として導入されたソリューションで、米国食品医薬品局(FDA)による510(K)認可および欧州医療機器規則(MDR)に基づくCEマーク認証を取得している。
今回のEAGLE試験は、欧州4カ国の8施設で実施され、主要解析には、スクリーニング検査および経過観察を目的とした大腸内視鏡検査を行う841人の患者と、22人の内視鏡医が参加した。患者は、標準的な大腸内視鏡検査を受ける群と、「CADDIE」を用いた大腸内視鏡検査を受ける群のいずれかに無作為に割り付けられた。
その結果、スクリーニング検査および経過観察中の患者を対象とした評価では、「CADDIE」を使用することで、標準的な大腸内視鏡検査と比べ、腺腫検出率(ADR)が7.3ポイント向上した。さらに、同試験では、臨床的に重要とされる種類の病変については、大腸内視鏡検査1件あたりに検出される病変数に有意な相対的増加が確認された。
EAGLE試験主任研究者兼ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン消化管領域研究者のラウェン・カダー氏は、「EAGLE試験は、AI支援内視鏡の臨床現場への導入を大きく前進させる重要な転換点となるものです。クラウド展開によって、ハードウェア導入の障壁が取り除かれ、医療機関は最新のAI技術アクセスできるようになります。これにより、大腸がんリスク低減において特に重要な病変の検出向上が期待されます」とコメントしている。
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