
クルツァージャパンの歯科用3Dプリント事業
三井化学は7月15日、連結子会社であるサンメディカルに、日本における歯科用3Dプリント事業および一部歯科材料事業を統合することを決定したと発表した。サンメディカルを歯科用3Dプリント事業の中枢として位置づけ、機能を強化していく。
今回、三井化学の100%子会社であるドイツのKulzer GmbH(Kulzer)の日本法人であるクルツァージャパンが有する3Dプリンタおよび3Dプリント用材料事業をサンメディカルへ統合する。これによって、日本での3Dプリント用材料の研究開発・製造から3Dプリンタ、および3Dプリント用材料の販売機能までを、国内販路に強みを持ち、研究開発・製造機能も備えるサンメディカルに集約し、一貫して担う体制を確立していく。
これまで三井化学グループは、3Dプリンタおよび3Dプリント用材料の開発・製造・販売をグループ一体で展開し、同分野の普及を推進してきた。2017年には世界で初めて3Dプリント総義歯材料で米国食品医薬品局(FDA)の認証を取得し、その後も市場ニーズに即した製品を上市してきた。日本市場でも、25年に国内初となる3Dプリント総義歯製作用材料が保険収載され、今年6月には使用できる総義歯の適用範囲が拡大されるなど、普及が進んでいる。
今回の統合によって、歯科医療従事者のニーズを迅速に研究開発へ反映し、市場適合性の高い新製品の開発・上市スピードを向上させることで、歯科診療における患者および歯科医療従事者の満足度を高め、日本の歯科医療の発展に貢献していく。
同社グループのオーラルケア事業は、EMEAに強みを持つKulzer、ヘルスケア最大市場の米国に基盤を有するUltradent(26年9月株式取得予定)、日本のサンメディカル等が、それぞれの製品や技術、地域での強みを生かしながら、組織統合効果の最大化と成長投資を推進し、ライフ&ヘルスケアソリューション事業の第3の柱となる高収益・高効率な事業体の確立を目指していく。
併せて、化学技術とグループ連携を通じ、世界中の患者や歯科医療従事者に価値ある製品とサービスを提供し、歯科医療におけるソリューション提案型企業への変革を目指していく。
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