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「進化」問われる協励薬局の独自性

2026年07月03日 (金)

 全国に会員を持つ日本薬局協励会(協励会・佐野智会長)は、まもなく80年に届くという長い歴史を有している。「最大よりも最良の薬局たらん」をスローガンに掲げ、この実現に向けて基本目標である「国民の健康づくりへの貢献」「協励精神の高揚」「協励薬局の繁栄」「会員の増加および育成」「事業部門の強化」に関して理解、協力し、取り組みの強化を図っている。

 協励会は昨年、「『変化』―高めよう協励精神」を年間テーマに定めて活動を展開した。変化を取り上げた背景には、会員の平均年齢が高くなってきている中で組織の若返りを図っていきたいとの考えや、来店客層の若返りに取り組んでいく時期に来ていることなどがあった。

 実際、長い歴史の中で積み上げ、今後も続けていくべきものは守りつつも、時代の変化に応じて変えるべきところは新しく変えていくといった思いで活動していたように感じている。

 そして、今年の協励会の年間テーマは「『変化から進化へ』―高めよう協励精神」を掲げた。新型コロナウイルス感染症を境に一気にデジタル化が進み、AIを絡めたデジタル時代の変化が激しい中で、協励会は温故知新を大切にしつつ、既存の考え方にとらわれず、勇気を持って変化を受け入れ柔軟にデジタルを活用し、新しい仲間づくりと研鑽を重ね、進化していくことが必要との考えを強調している。

 佐野氏は「変化すること、進化することは簡単なことではない」との認識を示した上で、「先達の教えを守り直し、もう一度しっかりと手綱を引き締め、今変わりゆく時代にも付いていける組織へ変化することを恐れずに取り組みたい」と強調。

 地域住民の健康寿命の延伸に寄与し、協励薬局・薬店として「信頼して相談される薬局・薬店づくり」を行っていくことが必要との考えを示している。

 また、協励会は80年近い歴史を有しており、その長い歴史の中で培ってきた取り組みなどを、先達の教えとして大切にしてきた。こうした教えに、「今以上に自己研鑽を積み重ね、地域住民に絶対的に支持される薬局・薬店へ進化すること」を重ねて、脈々と引き継がれてきたノウハウを次世代へ引き継いでいくことが使命との考えを示しているが、佐野氏は「今、真摯に取り組まなければ手遅れになると思えてならない」と危機感を示す。

 他とは異なる方向へ進むことには躊躇する面もあるが、変化を恐れずに取り組んだ結果、進化を遂げているということもあるのではないか。

 長い歴史と共に培い守り続けてきた協励精神に、「変化する」「進化する」という意思を掛け合わせ、協励薬局らしい独自性を発揮すると共に、今後も全国各地における協励薬局の存在意義を増していってほしい。



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