マルチテナント型DBを開始‐製薬企業の導入負担軽減
イーピーエスは、安全性データベース(DB)をイーピーエス環境下で用意し、それを複数の顧客が利用できるマルチテナント型安全性DBサービスを今夏より開始した。従来は製薬企業が個別にDBを導入する必要があったが、本サービスによりコストを抑えながら、導入・運用リソース確保の負担を軽減できる。個別症例処理や文献スクリーニング、定期報告など同社の安全性業務管理(PV)支援サービスと組み合わせ、ワンストップ対応を可能にする。

直海氏
同社が取り扱うDBは、富士通の「パーシヴAce/PV(PCV)」と、アリスグローバルの「LifeSphere MultiVigilance(LSMV)」。国内中心でシンプルな運用を希望する企業にはPCV、グローバル展開や医療機器、再生医療等製品の対応も行う企業にはLSMVのように、ニーズに合わせて提案する。
サービスでは導入時のバリデーションから維持・管理支援までカバー。顧客はサーバー管理や人材確保の負担を抑えつつ、安全対策の検討・評価など判断を要する専門業務に注力できる。

笹本氏
さらにDB導入でデータを構造化して蓄積することで、AI活用や業務自動化の基盤構築にもつながる。
主なターゲットは中堅製薬企業やバイオベンチャー。自社でDBを導入・維持・管理する予算や人材が限られるからだ。同社が推進する海外企業の日本参入支援での活用も期待される。
また、PV業務やDB運用、保守管理を一本化したい顧客からの引き合いもあるという。安全性情報センターの直海竜也センター長は「プレス発表後、お客様から紹介要望が寄せられ、その中で一本化のニーズが見えてきた。当社の安全性業務支援には定評があり、マルチテナント型サービスへの期待を感じている」と述べる。

小林氏
同センター安全性情報1部1課の笹本健太課長は「安全性DBも包含したトータルサービスを提供していくのが目指すべき姿」と話す。
同サービスを含む製造販売後領域の事業は10月から新会社「EPデータウィーブ」が展開する。従来はPV、PMS、臨床研究など領域ごとにサービスを提供してきたが、各業務で蓄積されるデータを横断活用し、製造販売後全体の課題解決につなげる「データ起点の統合ソリューション」の提供を目指す。安全性情報やリアルワールドデータなどを組み合わせ、新たな付加価値創出を図る。
小林さわ子執行役員は、「フットワーク軽く、新たな展開にチャレンジしていきたい」と語る。
イーピーエス
https://www.eps.co.jp/ja/























