◆ジェネリック薬(GE薬)大手の沢井製薬によるキョーリン製薬ホールディングスへの、経営統合提案の行方が耳目を集めている。現時点では、キョーリン側が沢井製薬の提案を拒否。沢井製薬側は株主の立場で、拒否理由の詳細説明を求めている段階だ
◆沢井製薬は今夏から統合案をキョーリン側に水面下で打診していたが、前向きな回答が得られていなかった。その矢先、こうした交渉経緯の一部が報道され、結果として沢井製薬側は11月の中間決算説明会で、正式な公表を余儀なくされた
◆もっとも、こうした統合交渉などは、水面下で推移するのが通常。合意に至り公表するケースもあれば、交渉決裂で日の目を見ない案件も多々ある。報道で表沙汰になったことで、沢井製薬としても交渉自体の推移をオープン化し、両社の株主に理解を求める戦略に舵をとったのだろう
◆ただ、提案の中にあった新薬とGE薬事業を併せ持つ「ハイブリッド型製薬企業」という概念は、ある意味新鮮に映った。長期収載品目を多く抱えるメーカーとGE薬メーカーの業界再編に一石を投じたともいえる。今後の2社の動向に注目したい。
「ハイブリッド型製薬企業」
2010年12月20日 (月)
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