SMOのアイロムとCSOのアポプラスステーションは、癌領域などアンメットニーズの高い領域を強化するため、業務提携を行った。治験段階から医薬品情報の提供・伝達・収集まで、シームレスなサービスを提供することで、製造販売後調査の受託拡大を狙う。また、アポプラスからアイロムへの人材支援に加え、癌領域を中心とした専門教育研修プログラムの開発に共同で取り組み、人材面での協力も進める。
今回の提携は、第I相試験から製販後調査まで、臨床試験を支援するアイロムと、営業・マーケティングを受託・代行するアポプラスが、共同で癌領域の事業強化に取り組むのが狙い。両社のノウハウを組み合わせ、製薬企業からの製販後調査の受託につなげる。
今後、アイロムは、治験の受託状況に応じて、アポプラスからCRCや看護師などコメディカルスタッフの派遣支援を受けることにより、柔軟な人材活用を目指す。
さらに両社は、CRCやMR、製販後調査などの担当者向けに、癌領域の専門教育研修プログラムを共同開発していく予定。人材の質向上や均一化を図ることで、競争優位性を発揮したい考え。
アイロムグループは昨年9月、アポプラスに人材派遣会社「アイロムスタッフ」の事業譲渡を行っている。