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エビやカニによるアレルギーを検査

2007年04月20日 (金)

 日水製薬は、食物中のエビやカニなどの甲殻類を検出する検査試薬を開発したと発表した。23日から発売する。エビ、カニは食物アレルギーの原因の一つだが、食品への表示義務にはなっておらず、検査試薬はこれまでなかったという。食品原料供給メーカー、加工メーカーに向け販売する。

 商品名は「FAテストEIA‐甲殻類『ニッスイ』」。価格は試薬と合わせて7万8000円(96テスト用)。エビ、カニが将来、表示義務化されることを見込み、開発。発売後3年で約1億円の売り上げを見込む。

 開発は、厚生労働省研究班(主任研究者・藤田保健衛生大学の宇理須厚雄教授)、東京海洋大学の塩見一雄教授と共同で行った。同試薬は、エビ、カニに含まれる蛋白質をELISA法を用いて、約3時間で検出する。独自に開発した抗体を用いることで検出精度を高めた。

 厚生労働省研究班によると、エビ・カニによるアレルギーは、アナフィラキシーなど即時型食物アレルギーでは、7歳以上の学童、成人では原因物質の1位。国内には約6万012万人いると推定されている。現在、エビ、カニは表示義務はないが、表示を勧める20品目の中に入っている。3月から厚生労働省で表示義務化に向け検討が始まっている。



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