◆真摯に薬の説明をしてもお客さんを量販店に奪われる。何をしているか分からない――。十数年前に聞いた、量販店の台頭に対する零細薬局経営者の嘆息の声だ
◆かつて医薬品販売でドラッグストア等の量販店がとった施策はセルフ方式の安値販売だった。これは生活者の利便性を追求したもの。仮にネット販売全面解禁となれば、生活者はそうした店舗に赴くことなく購入できることになるのか
◆現在、厚労省のネット販売のルール作りのための検討会が開催されている。今月に入り自民党の議員連盟がネット販売を規制する薬事法改正案を議員立法で策定する方針を固める一方、政府の規制改革会議も半年以内に全面解禁を求める見解を示すなど、意見が対立している
◆2009年に施行された改正薬事法。その中の新しい医薬品販売制度に則って真摯な販売に取り組んでいる薬局・薬店、ドラッグストアも少なくないはず。ネット販売の行方は検討会に委ねられているのだろうが、正直者が馬鹿を見るような方向だけは避けてほしいところだ。
ネット販売の行方は
2013年03月18日 (月)
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