◆子どもの特性を十分に理解した「小児薬物療法認定薬剤師」の第1回認定試験の合格者が発表された。約4年前から日本小児臨床薬理学会を中心に検討が進められ、初めての認定薬剤師が誕生した
◆大きな特徴は、保険薬局の薬剤師が合格者の約半数を占めたことだ。全国に子どもの薬に詳しい一定水準の薬剤師を配置し、子どもの安全を守るという目的を考えると、薬局薬剤師なしにできなかった制度でもある
◆「専門」「認定」というと食傷気味に感じる向きもあるかもしれない。確かに、これまで数ある専門薬剤師制度、認定薬剤師制度ができたが、単なる“専門コレクター”を生み出している側面も否定できない。専門、認定制度がどう医療に貢献しているのか明確でないものもある
◆その意味で薬剤師も専門化、細分化が行き過ぎてしまったのかもしれない。病院、薬局薬剤師が果たすべき基本的な業務、役割ができているかどうか。小児薬物療法認定薬剤師制度の成否は、そうした本来のあり方を実践できるかどうかを問うている。
「小児薬物療法認定薬剤師」誕生
2013年03月25日 (月)
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