製薬企業が診断薬子会社を他社に譲渡する動きが広がっている。武田薬品が富士フイルムに和光純薬工業を、エーザイが積水化学にエーディアを売却し、昨年末には協和発酵キリンが日立化成に協和メデックスの譲渡を発表した。製薬各社が進める選択と集中路線は、疾患領域の絞り込み、長期収載品の切り離しといった構造改革がメインだが、試薬・診断薬会社を本体から切り離すという事業判断も目立ってきている。
協和キリンは4日、協和メデックスを機能材料の製造販売を手がける日立化成に譲渡した。医薬・バイオ事業に経営資源を集中する中、協和メデックスの海外展開を加速させるに当たり、グローバル展開を進める日立化成に譲渡するのが事業価値最大化につながると判断した。まずは株式66.6%を売却し、株式譲渡実行時から3年後をメドに残りの全株式の売却を予定している。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。