◆抗菌薬開発を積極的に行う製薬企業30社を対象に薬剤耐性菌(AMR)の取り組みを比べた医薬品アクセス財団の調査で塩野義製薬が唯一、日系企業でランクインした。抗菌薬の新規研究開発、製造に関する責任方針などを分析したもの。研究開発型企業では英GSK、米J&Jがトップに立った
◆かつて世界をリードした日本の抗菌薬開発は停滞傾向だったが、最近盛り返しつつある。特に世界的にAMR対策が叫ばれ、耐性菌対策と抗菌薬の適正使用を求める声に時代がようやく追いついた
◆新薬開発は抗癌剤など利益が見込める領域に移り、抗菌薬から撤退する企業も相次いだ。それでも今回、名だたる企業がランクインした。グローバル企業として社会的責任を果たす懐の広さがうかがえ、国内からも抗菌薬開発に定評のある塩野義がランクインした意味は大きい
◆時代は繰り返すと言われるが、耐性菌感染症の創薬が活発化する現在、適正使用に取り組む医療関係者、創薬に取り組む企業関係者が共に、この盛り上がる機運を大切にしたい。
日本の抗菌薬開発に期待
2018年02月05日 (月)
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