武田薬品と米バイオベンチャー「ウェーブ・ライフ・サイエンシズ」のシンガポール法人は、ハンチントン病(HD)や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経系疾患に対する複数のアンチセンスヌクレオチド医薬品でオプション契約を締結した。パイプラインを強化したい武田は、最大2億3000万ドル(約248億円)をウェーブに支払うとしている。HDを対象に第Ib/IIa相試験を実施中の変異ハンチントン遺伝子を標的とした「WVE-120101」「WVE-120102」など、複数の化合物で臨床での作用発現を確認した上で、共同開発・販売の権利を得るオプション権を行使できる。
同契約は、条件ごとに二つの取り組みに分かれている。一つ目の取り組みとして、HD治療薬として開発中の「WVE-120101」「WVE-120102」の2剤に加え、12月までに臨床試験を開始予定のC9ORF72遺伝子を標的としたALS・前頭側頭型認知症(FTD)治療薬「WVE-3972-01」、ATXN3遺伝子を標的とした脊髄小脳失調症3型(SCA3)治療薬で、臨床での作用発現を確認した上で、共同開発・販売の権利を得るオプション権を獲得する。
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