
独占的契約を交わし、握手する下田社長(左)とフィッカン会長
脳波解析で認知症の鑑別診断を目指す――。放射線医薬品大手の日本メジフィジックス(NMP)とノルウェーを拠点に中枢神経疾患に対する脳波診断ソフトウェアの開発を手がける「メンティス・キュラ」(MC)は、脳波解析による認知症の鑑別を目指した診断補助ソフトウェアの国内販売に関する独占的契約を結んだ。MCが認知症患者の脳波解析からデータベースを構築し、人工知能技術を活用することでアルゴリズムを構築。アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症を鑑別するソフトウェアとして開発を進め、日本で世界初となる承認を目指す。
MCは、AIの機械学習に関する独自の技術を有しており、患者3000人以上を対象に10年間の追跡調査に基づき構築したデータベースを活用することで、アルゴリズム制御による脳機能測定を実現させた。既に欧州では、認知症診断を支援するソフトウェアをクラスICEマーク医療機器として販売。世界中の医療機関に設置されている脳波計に対応している。
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