東京大学と3Hホールディングスは、患者中心の医薬品開発を推進する新たなプログラムを開始する。患者中心主義に基づく希少疾患研究開発プログラム(Patient Centricity in Rare Disease R&D Program/PCRD2)は、東大大学院薬学系研究科ITヘルスケア社会連携講座(ITHC)における共同研究として行われるもので、主に希少疾患患者からの研究に対する要望に基づき、企業やベンチャーの研究者から患者に研究の目的や期待される結果を説明してもらい、双方の了解が得られた場合に限って医療情報、主に全血サンプルの提供と、それに対応する研究結果の通知を行う「マッチングシステム」を構築する。
6月中旬に希少疾患の患者団体・個人へのアンケート調査を実施。その後、研究者と患者のマッチングを行い、倫理審査などを経て、8月から検体として生体サンプルの提供を予定している。第1期は疾患別の20プログラムを実施する計画であり、2020年からの第2期では、診断のつかない症状別の患者を候補とする。
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