
竣工した製造棟(奥2棟)と、4月に完成した本社・研究棟(手前)
ペプチドリーム、塩野義製薬などが2年前に設立した新会社「ペプチスター」が摂津市の本社工場内に建設していた医薬品製造棟が、10日に竣工した。バイオ医薬品を超える次世代医薬品として注目を集める特殊ペプチド医薬品の原薬の製造を、今年10月から本格的に開始する。年間100kg以上の原薬製造が可能で、国内最大級、世界でも有数の製造拠点になるという。当面は治験薬用の原薬製造を受託し、特殊ペプチド医薬品の市販化に合わせて、将来は製品用の原薬製造も行う計画だ。
塩野義の摂津工場に隣接するエリアの一角に、2棟の医薬品製造施設を建設した。製造規模や用途別に、2施設で合計三つの製造ラインを設けた。「製造棟1」では2ラインで年間20kg以上、「製造棟2」では1ラインで年間80キロ以上の特殊ペプチド原薬を製造できる能力を備えている。製造棟内には空きスペースを設けており、将来は需要に応じてそこに1~2ラインを新設することも想定している。
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