全国200施設に拡大

3日に行われたPRiME-R設立会見(一番左が京大武藤学氏、一番右が是川幸士新社長)
京都大学と日本電信電話(NTT)は3日、癌領域のリアルワールドデータ(RWD)事業合弁会社「新医療リアルワールドデータ研究機構」(PRiME-R)を設立すると発表した。4月には、癌治療の電子カルテ入力支援システムを提供するNTT子会社「サイバー・ラボ」を吸収し、営業を開始する予定。患者の同意を得て多くの医療機関からデータを集め、RWDを利活用する枠組みを作り、医療機関や製薬企業にサービスを提供する。参加医療機関は癌診療連携拠点病院200施設まで拡大し、5年後をメドに10億円以上の売上を目指す。
PRiME-Rは、NTTが資本金の大半を出資し、社長に是川幸士氏(NTTライフサイエンス社長)が就任した。京大も100%出資の子会社を通じて資本金の一部を出資し、取締役1人を派遣する。医療機関から患者の同意を得たデータを受け取り、臨床情報のビッグデータ構築と利活用を推進する。
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