日本電気(NEC)は、人工知能(AI)を活用した新型コロナウイルスに対するワクチン設計技術を開発した。昨年8月に買収したノルウェーのソフトウェア企業「オンコイミュニティ」の研究開発基盤を活用し、個別化癌免疫療法に続き、新型コロナウイルスの予防ワクチンの実用化を目指す。同社がワクチンの設計図を作り、その後ワクチン製造能力のある製薬企業と共同開発を進める計画だ。
NECは昨年から創薬事業に本格参入し、癌患者から採取した検体について、AIを使って癌の目印となる癌抗原を突き止め、患者ごとに異なる個別化ネオアンチゲンワクチンの開発に乗り出している。免疫領域では20年間にわたる技術開発を進めており、ワクチンでは2016年にサイトリミックを設立し、ペプチドワクチンの開発を進めてきた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。