MSDは、9価ヒトパピローマ(HPV)ワクチン「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ」(一般名:組換え沈降9価HPV様粒子ワクチン)を新発売した。承認申請から約5年8カ月を経ての発売となり、国内で初めて9価HPVワクチンが接種可能となった。
同剤は、従来の4価HPVワクチン「ガーダシル」が対応している6、11、16、18型の四つのHPV型に加えて、新たに31、33、45、52、58型の五つのHPV型を含めた9価HPVワクチン。
子宮頸癌に対するHPV型のカバー率は、4価HPVワクチンの65.4%に比べ、シルガード9では88.2%と高いカバー率を示す。海外では欧米を含む80以上の国と地域で承認されている。