◆ある薬系大学の教員から「創設時からこれまで1人もいなかった女性の教授を誕生させるのが当面の薬学部の目標です」と聞いた。言われるまで気づかなかったが、確かにその大学の教授で思い浮かぶのは男性だけで、女性の顔は出てこない
◆薬学部は、学生の女性比率が高い学部だ。にも関わらず、教員の大多数が男性というのはいびつだろう。その教授の大学では、全学的にダイバーシティの推進を掲げており、薬学部も対応に取り組んでいるという
◆薬学部には、博士課程への進学者をいかに増やすかという課題もある。近年、その数は低迷しており、将来の薬学教育の担い手不足が深刻になっている。このままでは薬学部の教員の過半数を他学部出身者が占める未来も否定できない
◆女性の教授が増えれば、それがロールモデルとなって研究者への道を進む女性が増えるかもしれない。日本薬学会は昨年、女性薬学研究者奨励賞を新設した。他の各賞も合わせて3月に授賞式が開かれる。業界全体で女性登用の機運を高めていきたい。
研究者への道を志す女性をいかに増やすか
2022年02月28日 (月)
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