
シーメンス旭メディテックは、PETとCTを一体化した「バイオグラフ・エムシーティ」を新発売した。
バイオグラフ・エムシーティは、最先端のPET技術とシーメンス最高水準のCT技術を統合したPET・CT装置(写真右)。PETで撮影した細胞の活動情報に、身体部位のCT画像を合致させることで、より高度な診断が可能。
従来のPET画像に比べて、病変の画像コントラストは4倍鮮明になったことから、癌診断の正確性が向上したほか、心臓や脳検査でも詳細な形態・機能画像が得られるため、新たな診断の可能性が広がった。平均20025分かかっていた全身のPET・CT撮影も7分程度で行え、患者の身体的負担も軽減できる。

また、新型2管球搭載CT装置「ゾマトム・デフィニション・フラッシュ」を新発売した(左)
ゾマトム・デフィニション・フラッシュは、二つのX線管球を搭載した従来機種「ゾマトム・デフィニション」に新技術を加え改良したCT装置。従来に比べ、2倍の撮影速度を持ち、時間分解能を向上させたのが特徴。撮影中に患者が息を止める必要がないため、高齢者や小児、救急患者などの撮影も有効に対応できる。撮影時間も短縮されたことで、検査時の放射線被爆線量も従来の8分の1040分の1に低減した。