◆大手後発品メーカーの日医工が経営再建に向け、私的整理の一種である事業再生ADRを申請した。米国事業の不振などにより、2022年3月期決算の最終赤字額は当初予想を大幅に上回る1049億円にまで拡大。経営危機に陥った
◆後発品の製造不正問題で業務停止命令を受けた打撃のみならず、米国事業の巨額損失が追い打ちをかけた格好で、一連の不正問題は大手後発品メーカーの経営危機に発展するという、かつてない事態となった
◆後発品の供給不足問題をめぐっては、少しずつ出荷調整の解除に向けた動きが前進しているが、まだ不正前の状況に戻っているとは到底言い難いのが現状である。このような状況では、供給が戻ったとしても後発品に対する信頼を取り戻すまでに相当時間がかかるだろう
◆まさに「信頼を失うのは一瞬、取り戻すのは一生」の名言通りだ。国民に根付いた不信感を払拭するのは並大抵のことではない。信頼回復への道は想像以上に長期化することを覚悟しなければならないかもしれない。
日医工が事業再生ADR申請
2022年05月27日 (金)
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