サンファーマの新社長に10月に就任した山邊晴子氏は8日、本紙の取材に応じ、重点領域である皮膚科の事業強化に向け、米国で販売中の経口と外用のざ瘡(にきび)治療薬、経口の乾癬・アトピー性皮膚炎治療薬として海外開発中の「SCD-044」の3新薬に優先投資し、国内開発を急ぐ姿勢を示した。もう一つの事業の柱であるオンコロジー領域では、臨床現場で扱いやすい改良したジェネリック製剤の投入を図るとした。
サンファーマはインド系の後発品企業だが、日本では新薬・長期収載品の売上が8割を占める。2020年に新薬承認を取得した乾癬治療薬「イルミア皮下注」のほか、ざ瘡治療薬「デュアック配合ゲル」、爪白癬治療薬「ルコナック爪外用液」、抗真菌薬「ルリコンクリーム/液/軟膏」を主力に事業展開する。12年の日本法人設立から10年の節目に社長となった山邊氏は、皮膚科領域の成長加速とオンコロジー事業の確立がミッションとなる。
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