
グローバル本社のカトラーCEO(左)と日本法人の小川社長
アイルランドのグローバルCROであるICON本社CEOのスティーブ・カトラー氏は16日、来日に合わせて記者会見し、「日本市場は世界の中でも重要な市場」として、DCT(分散型臨床試験)システムなどデジタル技術を取り入れてコストを抑え、開発スピードを上げる効率性の高い臨床開発フルサービスで成長を図る方針を示した。国際共同治験の増加に伴い同社への引き合いも増えていることから、現在約1000人の日本法人の規模を4~5年で倍増させ、需要に応える体制構築を目指す。
医薬品市場の伸び悩みが続く日本市場だが、カトラー氏は、海外展開に積極的な製薬企業があり、臨床試験を支える医師らの人材の専門性の高さなどのインフラが確立されているとして、「アジアの中でも存在感が高い」との認識を示した。その上で、「今後も日本に投資をしていく。アジア・パシフィックだけでなく、グローバルのビジネスの成長にも大切なことだ」と述べた。同社の強みとして、臨床開発支援に特化し、DCT関連サービスを含めワンストップでフルサービスを提供できることを挙げた。
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