4日にウェブ上で開かれた近畿薬剤師合同学術大会のシンポジウムで、薬剤師や有識者らが地域フォーミュラリの普及推進に向けて議論した。まだ現在は黎明期にあるとし、処方医の理解や診療報酬上の評価を求める意見があったほか、参画薬局の手応えなどが示された。地域フォーミュラリ策定に必要な情報を関係者間で共有できる新しいネットワーク基盤の整備を進めているとの報告もあった。
日本フォーミュラリ学会理事長の今井博久氏は、地域フォーミュラリの進捗状況を調べる厚生労働省研究班調査の途中経過を報告した。181病院中139病院が「院内フォーミュラリ運用を自院内にとどめ、周囲の診療所や薬局と連携していない」と回答。地域展開に向けた取り組み状況は、4年前の前回調査時と比べて大きな変化は見られなかった。
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